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レクチャー
思考の種まき講座/批評の若葉セミナーの写真

思考の種まき講座/批評の若葉セミナー

劇場ではなそう!
期間2025年09月27日(土)~10月26日(日)
会場回によって異なります
申込み開始日2021年05月01日(土)
劇場と演劇と私たちの生活。そのつながりを、語って広げるおしゃべり講座。そして、演劇をより深く楽しむ、劇評の「はじめの一歩」を一緒に踏み出す講座。様々な視点から、演劇と世界とのかかわりを考えます。
スマホから目を離して、ぐるりと周りを見渡せば
              日常は無限の驚きに満ちている!
作品解説・みどころ
★劇評を書いてみよう!批評の若葉セミナー★
演劇批評を書くための〈基本〉と〈実践〉を、段階ごとに学ぶ劇評講座です。
今回の課題作品は、劇場へいこう!『夏の夜の夢』。知って、観て、話して、そして書く。3回にわたって、ひとつの作品の世界をぐっと深めて、劇評を書く「はじめの一歩」の講座です。

【講師】本橋哲也
AICT会長。イギリス演劇、カルチュラル・スタディーズ専攻。著書に『本当はこわいシェイクスピア』(講談社選書メチエ)、『ポストコロニアリズム』(岩波新書)、『思想としてのシェイクスピア』(河出書房新社)ほか。

【モデレーター】三井武人
AICT会員。演劇研究者・演劇評論家。近畿大学非常勤講師。専門は、イギリス演劇、イマーシブ・シアター、観客論など。

【スケジュール】
≪基本編≫知識と思考方法を伝授!
◆9月27日(土) 第1回
11:00~13:00 講師による事前レクチャー
「『夏の夜の夢』とはどんな演劇なのか?―エリザベス朝演劇からポスト・ヒューマンへ」
14:00~15:00 『夏の夜の夢』観劇
15:30~17:00 意見交換会

≪実践編≫理解を深めブラッシュアップ!
◆10月19日(日) 第2回
16:00~18:00「思考の種まき講座」シライケイタ(『夏の夜の夢』演出/座・高円寺芸術監督)トーク

◆劇評執筆 課題執筆〆切10月22日(水) 文字数3000字(予定)

◆10月26日(日) 第3回
16:00~18:00 講評および合評会

【参加者】定員10名(先着順/年齢・経験不問)
【参加費】一般5,000円/U25(25歳以下)3,000円 (全3回・観劇チケット代込/当日清算)
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★思考の種まき講座★
演劇は何をみているのだろう?
新しい戯曲が生まれる理由、いにしえの戯曲が今も上演される理由。
国際演劇評論家協会(AICT)日本センターのみなさんの協力で始まった、演劇から世界を考える講座です。
公演をきっかけに、専門家の知をきっかけに(劇カフェ)、作り手の声をきっかけに(演劇フォーラム)、舞台芸術の楽しさが無限に広がりますように。

◎9月28日(日)16時20分~18時20分
シアター・クリティック・ナウ
第30 回 国際演劇評論家協会[AICT]演劇評論賞受賞記念シンポジウム
「演劇における「近代化の逆説」をめぐって」

「演劇の近代化」と口に出すと、演劇史界隈では冷ややかな目で見られる。演劇改良運動は芝居をろくに見てない素人のインテリが始めたことで、活歴物は九世團十郎の権威主義の発露だ。かつらを被りつけ鼻をつけて「赤毛もの」を演じる新劇の俳優は滑稽だし、曾我廼家五郎は十郎と違って大阪俄のバカバカしさに飽き足らず、社会に有用たらんとして教訓臭をまとわせたのでかえってつまらなくなってしまった。だがこうした言説が見落としているのは、それでも演劇の近代化は進んだ――数々の「成功」を収めてきた――という事実である。あってなきが如き筋立ては見応えのあるドラマに変わり、見巧者がただ役者の「藝」を云々するだけから、評論家が文脈を与えて作品全体を評価するようになり、花柳界と連中、一部の通人が大きな顔をすることがなくなる。
今では当たり前のことになったこれらのことは演劇近代化の立派な成果だが、「近代化の逆説」――近代化が完遂すると、それはもはや近代的とはみなされなくなる――によって、その意義は忘れられてしまった。曾我廼家五郎の喜劇もまた、明治末期に西洋のコメディの影響下のもと大阪俄を近代化したものであるにもかかわらず、近代化の逆説により昭和初期には古臭いものとして認識されるようになった、というのが拙著の主張だった。
本シンポジウムでは歌舞伎(児玉)、新劇(井上)、喜劇(日比野)という三つのジャンルにおいて ①演劇の近代化という「プロジェクト」を現場の演劇人はどのように捉えてきたか、そして ②実際に演劇の近代化はどの程度進んだか、③観客は演劇の近代化をどのように評価したか、という三点を中心に演劇近代化の諸問題を考えたい。各人の議論を通じて、単純な「昔はよかった」式の演劇近代化否定論を払拭したいというのが発案者の希望である。またフロアのみなさんの積極的な参加によって、能狂言や新派といった他ジャンルでの演劇近代化についても検討できればありがたい。

【第30 回AICT 演劇評論賞受賞】
日比野啓著『「喜劇」の誕生 評伝・曾我廼家五郎』(白水社、2024)

【パネリスト】
○日比野啓
1967年福岡県生まれ。演劇史・演劇理論。成蹊大学文学部教授。沖縄県立芸術大学芸術文化研究所客員研究員。著書に『アメリカン・ミュージカルとその時代』(青土社、2020)、『三島の子どもたち』(白水社、2020)。『「喜劇」の誕生 評伝・曾我廼家五郎』(白水社、2024)で第51回大佛次郎賞、第30回AICT
演劇評論賞、第57回河竹賞。共編著「Music in the Making of Modern Japan: Essays on Reception,Transformation and Cultural Flows (Palgrave Macmillan,2021)、『戦後ミュージカルの展開』(森話社、2017)、訳書マイク・デイヴィス『要塞都市LA』等。

○児玉竜一
1967年兵庫県生まれ。早稲田大学大学院から、東京国立文化財研究所芸能部、日本女子大学などを経て、早稲田大学教授。演劇博物館の展示等にも携わり、2013 年から副館長、2023年から館長。専門は、歌舞伎研究と評論。編書に『能楽・文楽・歌舞伎』(教育芸術
社)、共編著に『岩波講座 歌舞伎・文楽』(岩波書店)、『最新版歌舞伎大事典』(柏書房)、『映画のなかの古典芸能』(森話社)など。2005年より朝日
新聞東京版で歌舞伎評担当。
歌舞伎学会会長。

○井上優
明治大学文学部教授。演劇理論、西洋演劇史研究。近年は岩田豊雄の業績の再評価、近代日本におけるシ
ェイクスピア移入史などを主に研究対象にしている。明治大学のシェイクスピア上演(明治大学シェイクスピア・プロジェクト)をコーディネイターとして統括・指導。国際演劇評論家協会日本センター会員。日本演劇学会理事。主要著作に『演劇の課題Ⅱ』(共著、三恵社、2015)、最近の論文に「岩田豊雄「演劇皆無に對する感想」(一九三三)を読む」(2020)、「岩田豊雄の中のシェイクスピア―1955年 福田恆存演出『ハムレット』成立の一背景」(2020)、「宇田川文海翻案『汝所好』が照らし出す『お気に召すまま』」(2025)。

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場所:座・高円寺 地下3階けいこ場
参加費:各回500円(AICT会員・学生=無料)
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企画・製作
国際演劇評論家協会(AICT)日本センター
NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
スケジュール
日時09/22
(月)
09/23
(火)
09/24
(水)
09/25
(木)
09/26
(金)
09/27
()
09/28
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11:00
15:00
16:00
16:20
日時09/29
(月)
09/30
(火)
10/01
(水)
10/02
(木)
10/03
(金)
10/04
()
10/05
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11:00
15:00
16:00
16:20
日時10/06
(月)
10/07
(火)
10/08
(水)
10/09
(木)
10/10
(金)
10/11
()
10/12
()
11:00
15:00
16:00
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日時10/13
(月)
10/14
(火)
10/15
(水)
10/16
(木)
10/17
(金)
10/18
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10/19
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11:00
15:00
16:00
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日時10/20
(月)
10/21
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10/25
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10/26
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◎=思考の種まき講座@けいこ場

●=批評の若葉セミナー
チケット情報
入場料金
※プログラムによって参加料が異なります。
それぞれの情報でお確かめください。

※参加日の2日前までに申込フォームでお申込みください。前日・当日は、直接劇場までお問合せください。定員に達した場合は、キャンセル待ちとなります。
お問合せ
AICT日本センター
http://aict-iatc.jp/
座・高円寺
03-3223-7500 
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